日本酒はどうやってできるの?複雑な工程をシンプルに解説!

お疲れ様です。籠屋のEC担当です🍶
この前十数年ぶりにインフルエンザに罹ってしまい、10日間ほどお酒を断っておりました。
いつ飲んでも美味しいですが、10日ぶりに飲んだお酒は格別でした。
人間に生まれてきて良かったです。

さて、前回は「日本酒の基本的なところ」についてお話ししましたが、今回はさらに一歩踏み込んで、「日本酒がどうやってつくられるのか?」というお話をお届けします!

まずはフィーリングでお酒についてもっと知って欲しいというブログ方針の元、そこまで詳細ではなく、噛み砕いてざっくりお伝えできればと思います!

1. 日本酒のメインである「お米」の準備からスタート!

日本酒造りは、美味しいお米の準備からスタートします。ここから、お米がお酒になるための第一歩を踏み出すことができます!

  • 精米(せいまい):お米を磨く
    お米の周りの不要な部分を削ります。お米を削れば削るほど、雑味のないクリアな味わいが生まれます。

  • 洗米(せんまい)・浸漬(しんせき):お米を洗って、水を吸わせる
    実はここ、秒単位の調整が行われる超重要ポイントです!
    お米が水を吸いすぎても、吸わなすぎても、美味しいお酒にはなりません。

    水を吸いすぎると(過吸水): お米がベチャベチャになり、溶けすぎてしまいます。その結果、お酒の味が「重くてクドい(雑味が多い)」仕上がりになってしまいます。

    水が足りないと(吸水不足): お米が硬いままで、麹菌や酵母がうまく働けません。結果として「味の薄い、深みのない」お酒になってしまいます。

    秒単位で浸漬時間を調整するのは、そのお酒が狙っている「スッキリ感」や「コク」のバランスよく引き出すためで、まさに味の設計図をここで引いてます。


  • 蒸米(むしまい):お米を蒸し上げる
    なぜ、炊いたお米でなく蒸したお米を使うのか?という疑問を持つ人は多いと思います。それはお米を「蒸す」ことで、外はパラっと内はふっくらした
    「外硬内軟(がいこうないなん)」の状態にすることが目的だからです。この「外硬内軟」の状態であると、麹菌が「お米の芯」を目指してグイグイ入り込んでくれるので、後の麹造りでとても大きな意味を持ちます。


2. 日本酒の核心!「麹(こうじ)」と「酒母(しゅぼ)」

蒸し上がったお米は、ここから3つの役割に分かれます。

  • 麹造り(製麹:せいきく)
    麹造りでは、蒸した米に種麹を振りかけ、麹室(こうじむろ)と呼ばれる室温が30℃前後の部屋で麴菌を育てていきます。二昼夜にわたって厳格な管理を行い、じっくりと麹菌を育てていくのですが、そこで先ほどの「外硬内軟」なお米だと、麹菌が「芯の方に水分があるぞ!」と奥までグイグイ根を張ってくれ、パワーの強い最高の麹を造ることができます。

  • 酒母(しゅぼ)造り
    「酵母」・「酒母」と似たような言葉がでてきますが、2つは以下のような違いがあります。

    • 酵母(こうぼ): 糖を食べてアルコールと香りに変えてくれる「小さな職人さん(微生物)」のこと。

    • 酒母(しゅぼ): その職人を大量に、元気に育てるためのいわば「職人の養成施設」のこと。日本酒の土台となるまさに酒の母となる部分です。

  • 掛け米(かけまい)
    そのまま次の仕込み時のベースとして投入される蒸し米です。

3. 三回に分けて仕込む「三段仕込み」と「醪(もろみ)」

いよいよ仕込みの作業に入るため、大きなタンクに酒母、麹、蒸米、水を混ぜていくのですが、一気に入れるのではなく4日間かけて3回に分けて入れていきます。1日目を「添(そえ)」、3日目を「仲(なか)」、4日目を「留(とめ)」と言うのですが、「回を追うごとに倍以上の量」を投入していきます。(2日目は「踊り」と言い、何も加えないですが作業自体は行っています。)

なぜ複数回に分けるのか?と思う方もいらっしゃると思いますが、 もし初日に全部の量をドカンと入れてしまうと、せっかくの酵母が薄まりすぎて、空気中の雑菌に食べられてしまいます。 酵母が「あ、これくらいの量なら、自分たちのパワーで酸性を保って、雑菌を追い出せるな!」と自信を持てる範囲で、少しずつお家(タンク)を大きくしてあげるイメージですね。

まさに「酵母ファースト」な職人さんの愛が、この工程に詰まっており、こうして仕込まれ、プクプクと発酵している状態の液体を「醪(もろみ)」と呼びます。

4. 日本酒の最大の特徴「並行複発酵(へいこうふくはっこう)」

この「醪」のタンクの中では、世界でも珍しい現象が起きています。

  1. 麹(こうじ)が、デンプンを「糖」に変える。

  2. 酵母(こうぼ)が、その「糖」を食べて「アルコール」を作る。

この2つを同じタンク内で同時に進行させることを「並行複発酵」と呼びます。この見事なチームプレーのおかげで、日本酒は醸造酒の中でもトップクラスに高いアルコール度数が生み出されるんです。

5. 仕上げ!「搾り」と「火入れ」

20〜40日間じっくり発酵させた醪を搾ると、いよいよお馴染みの日本酒の姿になります。

  • 上槽(じょうそう): 醪を搾って、「液体」と「酒粕」に分けます。

  • 濾過・火入れ: 余分なものを取り除き、加熱処理(火入れ)をして品質を安定させます。(生酒の場合はこの加熱処理を行わないので、フレッシュな味わいになります!)

その後、貯蔵・熟成を経て、ようやく皆さんの手元に届く日本酒が完成します!

まとめ

いかがでしたでしょうか? 普段何気なく飲んでいる日本酒ですが、実に数ヶ月もの時間をかけて丁寧に造られているんです。(本当に凄い!)

また、今回の説明では本当に基礎的な部分しかお伝えできておりません。
速醸や生酛、2回火入れや生詰など日本酒は色々と奥が深いです。。。

それらについても追々お話できたらと思います。
気になる方はスタッフに尋ねてみて下さい!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます!
そろそろ日本酒以外のお酒についてもお伝えできれば、、、と思っておりますので、次回もお楽しみ下さい。

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